【動画初心者必見！】Premiere Pro（プレミアプロ）のスキルと知識を完全解説

まずは新規プロジェクトを作成し、編集する動画ファイルを読み込む必要があります。Premiere Proでは、ドラッグ＆ドロップによる読み込みが最も手軽です。また、読み込み時の設定で、解像度やフレームレートなどを適切に設定しましょう。読み込んだファイルは、「プロジェクト」パネルに一覧表示されます。ここからクリップを選択し、「タイムライン」パネルにドラッグ＆ドロップすると、編集作業を開始できます。

「タイムライン」パネルでは、クリップの並び替えや切り取り、トリミングなどの編集作業が行えます。不要な部分を削除したり、別のクリップと入れ替えたりと、思い通りの動画を作り上げていきます。編集作業にはさまざまなツールが用意されています。「選択ツール」で切り取り範囲を指定し、「ブレードツール」で分割、「リップルツール」で隙間を詰めるなど、用途に応じて使い分けましょう。ショートカットキーの活用も効率的な編集に役立ちます。

動画にタイトルや字幕を入れたい場合は、「タイトル」ツールを使います。Premiere Proでは、テキストの書式設定はもちろん、アニメーション効果を加えることもできます。
さらに、Premiere Proには多彩なビジュアルエフェクトが搭載されています。「エフェクトコントロール」パネルから適用できるエフェクトを選び、動画に映像効果やフィルターを加えることができます。

「オーディオトラック」では、BGMや効果音の挿入、音量調節、ノイズ除去などの編集が可能です。「オーディオトラックミキサー」を使えば、音声の細かい調整まで行えます。「オーディオトランジション」を使うと、曲と曲の切り替わりをスムーズに処理できます。さらに「リップシンクツール」を活用すれば、口パク映像の制作も可能です。

映像の色味を調整するには、「ルマカーブ」や「RGB曲線」、「ベクトルスコープ」などの機能を使います。これらのツールを組み合わせることで、プロ並みのカラーグレーディングができるようになります。カラー補正はワンクリックで適用できるプリセットも豊富に用意されています。シーンに合わせて使い分ければ、手間をかけずに高品位な仕上がりを実現できます。

マルチカムやマルチトラックの動画を扱う際は、複数のクリップをリンクさせることで一括編集が可能になります。例えば、タイトルトラックや音声トラックを別々に編集する必要がなくなります。「クリップをリンク」コマンドでクリップをリンクさせた上で、「マルチカム」機能を使うと効率的な操作が可能になります。リンク解除も簡単に行えます。

大容量の高解像度ファイルを扱う際は、プロキシ編集が便利です。プロキシファイルは低解像度で軽量化されているため、編集時の処理が軽くなります。最終的に書き出す際は、プロキシファイルを自動置き換えする設定ができます。作業効率が大幅に高まるだけでなく、パソコンの負荷軽減にもつながります。

バッチ処理を活用すれば、複数のファイル変換をまとめて実行できます。例えば、動画の書き出しや画質変換、サムネイル生成などを一括で行えます。「メディアエンコーダー」パネルでバッチ処理の設定をしておけば、編集作業と並行して処理できます。マシンパワーを最大限に活かせるため、多数の動画を扱う場合に効果的です。

動画編集に入る前の準備段階です。企画やコンテンツ立案、シナリオ作りや撮影も、この段階で行います。素材の収集や選別、メタデータ入力なども重要な作業です。次に、タイムライン設定を適切に行う必要があります。フレームレート、解像度、アスペクト比など、最終的な仕上がりを見据えて設定しましょう。一般的な設定値はプリセットに登録されています。

ここからが本格的な動画編集作業です。前述の基本操作である、カット編集、タイトル付与、音声編集、カラー補正などを行います。編集は何度も繰り返し行うことになります。
途中経過を確認しながら、修正を加えていく作業サイクルを円滑に回せるよう、ファイル管理やバージョン管理を徹底しましょう。

最終的な仕上げの段階です。マスタリングでは、映像と音声の最終調整を行います。バックアップの作成、メタデータの付与、書き出し設定の確認など、細かい作業が求められます。納品物の形式によっては、ファイル変換やエンコーディングなどの作業が必要になる場合もあります。完成したファイルをアップロードやダウンロード、納品する作業を経て、プロジェクト完了となります。