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はじめに
「ひろぼー、困った…。 クライアントさんから貰った動画素材、喋ってるシーンばっかりで『インサート(イメージ映像)』が全然ないの。 これじゃ画面が持たないよ〜。 フリー素材サイトを探しても、なんか雰囲気が違うし…。 やっぱり私が一眼レフカメラを買って、撮影しに行くしかないのかな? でもカメラって高いし、使い方も分からないよ…。」 猫娘、その悩み、ポケットに入っている「スマホ」で解決できます。 「えっ?スマホ? でもスマホの動画って、なんか安っぽくて『ホームビデオ感』が出ちゃうじゃん。」 それは、あなたが「正しい設定」と「撮り方」を知らないだけです。 今のiPhoneやAndroidの画質は、数年前のプロ用カメラを超えています。 ハリウッド映画ですら、iPhoneで撮影されたシーンがあるくらいです。 本記事では、手持ちのスマホ一台で、誰でもプロっぽい「シネマティックな映像(Bロール)」を撮るための設定と技術を伝授します。 編集者が「撮影」もできるようになれば、単価アップは確実ですよ!
1. プロっぽく撮るための「カメラ設定」3選

撮影現場に行って、いきなり録画ボタンを押してはいけません。
まずは「映画の質感」を出すための設定を行います。
① フレームレートは「24fps」か「60fps」
動画の滑らかさを決める「フレームレート(fps)」。
初期設定の「30fps」は、テレビ番組っぽくなるので避けましょう。 * **24fps(映画風)**:映画と同じコマ数。独特の「残像感」があり、日常風景がドラマチックに見えます。
* **60fps(スローモーション用)**:後で編集ソフトでスローにするならこれ。水を注ぐシーンや、髪がなびくシーンは、60fpsで撮って**「50%スロー」**にすると、一気にプロっぽくなります。
② 「グリッド線」を必ずオンにする
画面を縦横に分割する線を表示させます。
プロの映像が綺麗なのは、**「水平・垂直」**が取れているからです。
建物の柱や、地平線をグリッド線に合わせるだけで、素人感が消えます。
③ 「AE/AFロック」で明るさを固定する
スマホ撮影で一番「素人感」が出る原因は、**「明るさがカチカチ変わること(露出の変化)」**です。
被写体をタップし続けると出る**「AE/AFロック」**を使って、明るさとピントを固定してください。
これをするだけで、カメラを動かしても画面がチラつきません。
2. 手ブレを消す「3つの基本ワーク」

「ジンバル(手ブレ補正機)」があればベストですが、なくても大丈夫。
あなたの体をジンバル化するテクニックがあります。
① 脇を締める「T-Rexスタイル」
スマホを片手で持ってはいけません。
両手でしっかりと持ち、**脇をガッチリ締めます**。
まるで恐竜のティラノサウルス(T-Rex)のようなポーズです。
腕だけで動かすのではなく、**「腰から上」を旋回させる**イメージでカメラを動かすと、ヌルっとした映像になります。
② 膝をクッションにする「忍者歩き」
歩きながら撮る時は、ドスドス歩いてはいけません。
膝を少し曲げ、かかとから静かに着地する**「忍者歩き(ジンバルウォーク)」**をします。
上半身の高さを一定に保つように意識すると、浮遊感のある映像が撮れます。
③ 被写体を回り込む「パララックス効果」
ただ突っ立って撮るのではなく、被写体を中心に**「弧を描くように」**回り込んでみてください。
手前の物体(前景)と、奥の背景が違うスピードで動くことで、映像に強烈な**「立体感」**が生まれます。
カフェのコーヒーカップなどを撮る時に最強のテクニックです。
なるほど!
スマホを動かすんじゃなくて、自分が動くんだね。
怪しい動きだけど、プロっぽい映像のためなら頑張る!(笑)

猫娘

ひろぼー
その通り!
撮影中の姿はちょっと恥ずかしいけど、出来上がった映像を見たら感動するよ。
周りの人にぶつからないように気をつけてね。
3. 「光」を制するものが映像を制す

高いカメラでも、光が悪いと汚く映ります。
逆にスマホでも、光が良ければ映画になります。
「逆光」や「サイド光」を探せ
初心者は「順光(太陽を背にする)」で撮りがちですが、それだと「証明写真」のようにのっぺりします。
シネマティックにしたいなら、**「逆光(後ろからの光)」**や**「サイド光(横からの光)」**を狙いましょう。
被写体の輪郭が光り輝き(リムライト)、ドラマチックな雰囲気になります。
「前ボケ」を作る
レンズのすぐ手前に、葉っぱやグラスなどの「障害物」を置いて撮ってみてください。
スマホのカメラでも、被写体に近づけば背景や前景がボケます。
この**「前ボケ」**があるだけで、映像のプロっぽさが3割増しになります。
4. もっとこだわりたい人へ:おすすめ機材

「手ブレをもっと完璧に消したい!」
「夜景も綺麗に撮りたい!」
そんな時は、少しだけ機材に頼りましょう。
スマホ用ジンバル(DJI Osmo Mobile)
手ブレを物理的にゼロにする魔法の杖です。
これがあれば、走りながら撮影しても滑らかな映像になります。
専用アプリを使えば、映画のような自動追尾撮影も可能です。
¥13,867 (2026/02/07 16:43時点 | Amazon調べ)
NDフィルター(スマホ用サングラス)
外で撮影する時に、光が強すぎて画面が白飛びするのを防ぎます。
シャッタースピードを落として、自然な「ブレ(モーションブラー)」を作るのに必須のアイテムです。
クリップ式で簡単に付けられます。
¥3,080 (2026/02/07 16:43時点 | Amazon調べ)
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まとめ

「素材がない」と嘆く前に、ポケットのスマホを取り出してください。
そのカメラは、数年前の映画監督が喉から手が出るほど欲しがった性能を持っています。
- 設定は「4K / 24fps or 60fps」、必ず「AE/AFロック」。
- 脇を締めて、膝を曲げて、「忍者歩き」で撮る。
- 「逆光」と「前ボケ」を意識して構図を作る。

