動画編集を始めたいけれど、高価な有料ソフトを手に入れるのは難しい。そんな方にぴったりなのが、無料で使える動画編集ソフト「AviUtl」です。この記事では、AviUtlの魅力と基本的な使い方を紹介します。動画編集の入門者も安心して読み進められる内容となっています。
Contents
AviUtlとは?
AviUtlは、日本発の無料動画編集ソフトウェアです。1997年にKENくんによって開発が開始され、プログラミング言語Luaで構築されています。軽快な動作と高い拡張性が大きな魅力で、無料ながらもプロ仕様の編集が可能です。
軽量で高機能
AviUtlは、動作が軽快なのにもかかわらず、様々な編集機能を備えています。カット編集、テロップやBGMの挿入、エフェクトやトランジションの適用など、基本的な作業はもちろん、ノイズ除去やカラーグレーディングなどの高度な編集も行えます。さらに、プラグインを導入することで機能を無限に拡張できるのも魅力の一つです。例えば「L-SMASH Works」を導入すれば、様々な動画・音声ファイルに対応できるようになります。
使いやすいインターフェース
AviUtlのインターフェースは、初心者でも直感的に操作できるよう設計されています。タイムラインやプレビューウィンドウが一目で確認でき、編集作業もシンプルなボタン操作で進められます。日本語対応もされているため、外国製の有料ソフトに比べてストレスなく扱えるでしょう。また、ネット上の情報量も豊富なので、トラブルシューティングも行いやすいです。
時代を作ったパイオニア
AviUtlは1997年にリリースされた歴史あるソフトウェアです。1990年代後半から2000年代前半にかけて、パソコンとインターネットが一般家庭に普及し、動画コンテンツを個人が制作・共有するニーズが高まった時期に誕生しました。当時、有料の動画編集ソフトは高価で手が出せない状況でしたが、フリーで高機能なAviUtlは、まさに時代にマッチした存在でした。日本独自のユーザーコミュニティも形成され、一大ブームを生み出しました。
AviUtlのインストール方法
AviUtlのダウンロードとインストール
まずは公式サイトからAviUtlの本体をダウンロードし、任意の場所に展開します。展開したフォルダ内にある「aviutl.exe」を実行すれば、AviUtlを起動できます。ただし、この状態ではAVIファイル以外の動画ファイルを扱えません。そのため、次のステップで必要なプラグインをインストールします。
AviUtl公式サイト
プラグインの導入
AviUtlの機能を最大限に活用するには、いくつかのプラグインを導入する必要があります。最も重要なのが、動画・音声ファイルの入力に対応する「L-SMASH Works」です。
- L-SMASH Worksをダウンロードし、AviUtlのインストール先フォルダ内の「Plugins」フォルダに移動させます。
- 出力時の品質向上のため、「かんたんMP4出力」プラグインの導入も推奨されます。
- その他、好みのプラグインを追加でインストールすれば、より高度な編集が可能になります。
以上の手順を終えれば、AviUtlを本格的に使い始められる環境が整います。次は実際の使い方を確認していきましょう。
基本的な操作方法
AviUtlの基本的な使い方を説明します。ここでは、動画の読み込み、編集、エフェクトの適用、出力の手順を紹介します。
動画の読み込み
編集したい動画ファイルをAviUtlにドラッグ&ドロップするか、「ファイル」メニューから開くことで読み込めます。動画がタイムラインに配置されます。音声ファイルを別トラックに読み込めば、BGMとして動画に重ねられます。テキストオブジェクトを作成すれば、字幕やタイトルを追加できます。
カット編集
動画のカット編集は、タイムライン上の動画をドラッグして選択し、「編集」メニューの「カット」で切り取ります。不要な部分を削除したり、並び替えたりできます。トリミングや分割、リンクの貼り付けなども行え、動画の加工を自由自在に行えます。編集の際は、「上書き保存」でこまめに保存することが重要です。
エフェクトの適用
「フィルタ」メニューからエフェクトを選択すれば、動画にさまざまな演出を加えられます。例えば、モザイクをかけたり、色調を変えたり、ノイズを除去したりできます。AviUtlにはエフェクトが多数用意されているほか、プラグインでさらに拡張できます。例えば「ふわふわフィルタ」なら動画にブラー効果を与えられます。
動画の出力
編集が完了したら、「ファイル」メニューの「エンコード」から動画を出力します。事前に「かんたんMP4出力」プラグインの設定を行っておけば、高品質でMP4形式の動画を作成できます。エンコードには時間がかかるため、プレビューウィンドウでこまめに確認することをおすすめします。完了したら、サムネイル画像を作成し、Web投稿用の動画が完成です。
AviUtlの便利な機能
ここまでAviUtlの基本的な使い方を説明しましたが、さらに便利な機能もあります。動画編集作業の効率化に役立ちますので、ぜひ活用してみてください。
エイリアスの作成
エイリアスを作成すれば、よく使う画像や動画、音声ファイルをすばやく呼び出せるようになります。例えば、よく使うBGMをエイリアス化しておけば、手軽にタイムラインに配置できます。自分専用のショートカットを作れるので、編集作業が格段に効率化されます。
音声検索の活用
Google音声検索を使えば、効果音やBGM素材を簡単に見つけられます。検索ワードを入力するだけで、YouTubeから関連する音源がダウンロードできます。AviUtlには音源が同梱されていないため、このような検索機能を活用すると、動画に合う音楽や効果音を手軽に入手できます。
テキストの詳細設定
動画にテキストを挿入する際、文字の色や大きさ、スタイルなどを細かく設定できます。例えば以下のような調整が可能です。
- フォントの種類やサイズの変更
- 文字の色や透明度の調整
- 縁取りの太さや色の設定
- テキストの配置やスクロール方式の指定
無料ソフトながら、きめ細かいテキスト編集が行えるのが魅力です。プロ並みの字幕やタイトル表示ができるでしょう。


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