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はじめに
「ねえひろぼー、聞いて…。
SNSで知り合った編集者仲間がね、あるYouTuberの編集を請け負ったんだって。
『今は予算ないけど、チャンネルが伸びたらボーナス払うから!』って言われて、1本3,000円で10本くらい納品したらしいの。でも、チャンネルが収益化してもボーナスは出ないし、先週から連絡がつかなくなって、今月の報酬も振り込まれてないんだって…。
これって、タダ働き?詐欺?
私、怖くなっちゃった。私もいつか『やり逃げ』されるのかな…?」猫娘、それは典型的な「やりがい搾取」であり、契約トラブルです。
悲しいですが、この業界には「初心者の足元を見る悪い発注者」が一定数存在します。でも、彼らが狙うのは「誰でも」ではありません。
「ビジネスの知識がなく、ナメても大丈夫そうな人」だけを狙います。逆に言えば、あなたが「プロとしての武装(契約知識)」を持っていれば、トラブルは99%防げます。
本記事では、あなたの労働と報酬を守るために、「契約前に交わすべき3つの約束」と「最強の請求書」を作る動作を徹底解説します。
これは、編集スキル以上に大切な「自分を守る盾」です。
1. なぜ「未払い」や「無限修正」が起きるのか?
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トラブルの原因は、ほとんどの場合**「あいまいさ」**にあります。
「いい感じでやっといて!」「お支払いは月末で!」
口約束や、ふんわりしたLINEのやり取りだけで仕事を進めていませんか?
だって、「契約書交わしましょう」なんて言ったら、面倒くさいやつだと思われて仕事なくなるかもって…。


プロのクライアントほど、契約関係はしっかりやりたがる。
逆に、「契約書?そんなの水臭いなあ」と濁す相手は、最初から払う気がないか、ルーズな人の可能性が高い。
そういう相手とは**「仕事がなくなる方がマシ」**なんだよ。
2. 契約前に確認すべき「3つの鉄則」

正式な契約書を作れなくても、最低限、メールやチャットワークなどの**「文章」**で以下の3つを確認してください。
これが残っていれば、万が一の時に証拠になります。
鉄則①:修正回数の上限
ここが一番揉めます。
「なんかイメージと違うから直して」と言われ続け、10回も修正させられたら時給は数十円になります。
* **NGな約束**:「修正は納得いくまで対応します!」
* **OKな約束**:「修正は**2回まで無料**です。3回目以降、または『当初の指示と異なる大幅な変更』は別途1回につき3,000円頂戴します。」
最初にこう伝えておけば、クライアントも「2回で終わらせなきゃ」と思い、的確な指示を出すようになります。
鉄則②:作業範囲の明確化
「動画編集」と一口に言っても、範囲は広いです。
* サムネイル作成は含むのか?別料金か?
* フルテロップ(全文字起こし)なのか、要約テロップなのか?
* 素材探し(BGM選定など)は誰がやるのか?
「えっ、サムネも込みだと思ってた」と言われないよう、**「見積書」**に作業内容を細かく書きましょう。
鉄則③:支払日(入金サイト)
「月末払い」と言われても、「今月末」なのか「来月末(翌月末)」なのかで生活は変わります。
企業の場合、**「月末締め・翌月末払い(60日サイト)」**などが一般的です。
* **確認事項**:「請求書を送った後、いつ振り込まれますか?」
これを聞いて答えられない相手は危険信号です。
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3. ナメられない「請求書」の書き方

仕事が終わったら、必ず**「請求書」**を発行しましょう。
「金額だけ教えてくれれば振り込むよ」と言われても、必ずPDFで送ってください。
ちゃんとした請求書を送ることで、**「私はビジネスマンです(適当な扱いは許しません)」**という無言の圧力をかけられます。
無料の作成サービスを使おう
Excelで自作するのもいいですが、**「Misoca(ミソカ)」**や**「freee(フリー)」**などの無料サービスを使うのがおすすめです。
法的に必要な項目がテンプレート化されており、デザインもプロっぽくなります。
**【必須項目】**
1. **請求書番号**(No.001など。管理してる感を出す)
2. **発行日**
3. **支払期限**(ここ重要!「〇月〇日までにお振込みください」と明記)
4. **振込先口座**
5. **インボイス登録番号**(登録している場合のみ)
4. もし「未払い」が起きたら?

万が一、支払日を過ぎても入金がない場合。
泣き寝入りしてはいけません。以下のステップで動きます。
ステップ1:事務的な催促メール
最初は「うっかり忘れ」の可能性が高いです。感情的にならず、ロボットのように送ります。
> 「お世話になっております。〇月〇日にお送りした請求書(No.001)について、本日時点で入金の確認が取れておりません。
> お手すきの際にご確認いただけますでしょうか。行き違いで入金済みの場合はご容赦ください。」
ステップ2:内容証明郵便(最終手段)
何度連絡しても無視される場合、**「内容証明郵便」**を送ると伝えます。
これは「法的な手続き(裁判など)に入る準備があるぞ」という最強の脅し文句です。
大抵の相手は、面倒ごとを避けるためにここで支払います。
※ただし、数千円〜数万円の報酬のために裁判をするのはコスパが悪いです。
だからこそ、**「最初の相手選び」と「事前の確認」で9割防ぐ**必要があるのです。
5. クラウドソーシングは「仮払い」が命

CrowdWorksやLancersを使う場合、システムが「仮払い(エスクロー)」という仕組みで守ってくれています。
クライアントが運営にお金を預けた状態(仮払い完了)になるまでは、**絶対に作業を開始してはいけません**。
「急いでるから先にやっといて!」と言われても、「仮払い確認後に着手いたします」と突っぱねてください。
ここで折れると、持ち逃げされる確率が激増します。
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まとめ

動画編集は、ただの作業ではありません。ビジネスです。
「お金の話をするのは汚いこと」ではありません。「お互いに気持ちよく仕事をするためのルール作り」です。
- 「修正は2回まで」「作業範囲はここまで」と事前に明文化する。
- クラウドソーシングなら「仮払い」を確認するまで動かない。
- ちゃんとした「請求書」をPDFで発行して、プロ感を出す。
これらの防御策を講じておけば、悪質なクライアントは「こいつは面倒くさそうだな(騙せなそうだな)」と思って近寄ってきません。
結果的に、ホワイトで善良なクライアントだけが残ります。
さあ、今すぐ無料の請求書作成サービス(Misocaなど)に登録して、「自分の名前が入った請求書テンプレート」を作る動作 から始めてみてください。
それが、あなたを「下請け」から「ビジネスパートナー」へと変える第一歩です!


