動画編集の知識

【データ管理】「あ…消えた?」動画編集者の悪夢、データ消失を防ぐ『最強バックアップ戦略』。SSDとHDDの正しい使い分け

はじめに

「ひろぼー、どうしよう…。 昨日まで編集してた結婚式の動画データ、開こうとしたら『ファイルが見つかりません』って出るの。 外付けのHDDからは『カチッ、カチッ』って変な音がしてるし…。 これ、明日納品なんだけど、どうにかならないかな? ねえ、復旧できるよね?ねえ!?」 猫娘、落ち着いて聞いてください。 その「カチッ、カチッ」という音は、ハードディスクの「死亡宣告(物理障害)」です。 復旧業者に出せば直るかもしれませんが、費用は「20万円〜」かかりますし、期間も数週間かかります。 明日の納品には絶対に間に合いません。 動画編集者にとって、データ消失は「廃業」を意味します。 クライアントはあなたの事情なんて知りません。「データを飛ばしました」と言った瞬間、二度と仕事は来ないでしょう。 賠償金を請求される可能性だってあります。 「そんなの怖すぎるよ…」 だからこそ、プロは二重三重の「バックアップ」をとるのです。 本記事では、あなたのキャリアを守るための「SSDとHDDを使った最強のバックアップ戦略」を伝授します。 これは「もしもの時」の話ではありません。「いつか必ず起きること」への準備です。

1. まずは「SSD」と「HDD」の役割を分けろ

データ管理の基本は、**「作業場」**と**「倉庫」**を分けることです。 これを混同して「全部HDD」や「全部PCの中」にしていると、PCが重くなり、データが消えるリスクが高まります。

① 作業用:爆速の「外付けSSD」

* **役割**:現在進行中のプロジェクト(編集中の素材)を置く場所。 * **特徴**:読み書きが**爆速(HDDの約10倍)**。 * HDDだと「カクつく」4K動画も、SSDならサクサク動きます。 * 衝撃に強いので、カフェなどに持ち運んでも壊れにくいです。 * **おすすめ**:**SanDisk Extreme Portable SSD** * 業界標準と言えるほどプロの利用者が多いです。防滴防塵で、うっかり落としてもデータが守られます。

② 保存用:大容量の「外付けHDD」

* **役割**:納品が終わったデータ(過去の遺産)を保管する場所。 * **特徴**:速度は遅いが、**容量単価が安い**。 * SSDで4TB揃えると高いですが、HDDなら1万円ちょっとで買えます。 * **注意点**:衝撃に弱いので、持ち運びには向きません。自宅のデスクに据え置きで使います。

2. プロ推奨の「3-2-1ルール」とは?

データ管理の世界には、アメリカ政府(CISA)も推奨する**「3-2-1ルール」**という鉄則があります。 これを守っていれば、データ消失確率はほぼゼロになります。

データの生存確率を上げる鉄則

1. **【3】つのデータを持つ**:オリジナル1つ + コピー2つ。 2. **【2】種類の違うメディアに保存する**:PC本体と外付けHDD、SSDとHDDなど。 3. **【1】つは別の場所に保管する**:クラウド(Googleドライブ)や、実家など。 「PCの中に1つだけ」は自殺行為です。 PCがウイルス感染したり、火事になったら終わりだからです。 **【最強のルーティン例】** * 帰宅したら、持ち歩きの「SSD」の中身を、自宅の「HDD」にコピーする。 * これだけで「2箇所」にデータが存在することになります。

3. コスパ最強!「HDDドッキングステーション」活用術

「外付けHDDって、増えてくるとACアダプターだらけになって邪魔…」 そんなあなたにおすすめなのが、プロ御用達の**「HDDドッキングステーション」**です。

① 「裸のHDD」をカセットのように使う

通常の外付けHDDは「ケース」に入っていますが、中身はただのHDDです。 ドッキングステーションを使えば、**PCパーツ用の「内蔵HDD(裸族)」**を、ファミコンのカセットのようにガチャっと差し込んで使えます。 * **メリット1:安い**。ケース代がかからないので、HDD単体(内蔵用)なら安く買えます。 * **メリット2:省スペース**。1台のスタンドで、何個ものHDDを入れ替えて使えます。 * **メリット3:管理が楽**。「2024年案件用」「YouTube素材用」など、ラベルを貼って棚に並べておけばOK。 **おすすめ商品**:玄人志向 HDDスタンド

② HDDの色は「青(Blue)」を選べ

裸のHDDを買う時、Western Digital(ウエスタンデジタル)などのメーカーには「色」があります。 * **青(Blue)**:一般的。コスパが良い。**倉庫用ならこれで十分。** * **赤(Red)**:NAS(ネットワークHDD)用。24時間稼働向けで高い。 * **黒(Black)**:ゲーミング用。高性能だが高い。 * **紫(Purple)**:監視カメラ用。 動画編集のバックアップ用なら、一番安い**「Blue」**で全く問題ありません。

③ PC不要!ボタン一つで「クローン」作成

一部のドッキングステーションには**「クローン機能」**がついています。 これの凄いところは、**PCに繋がなくても、ボタン一つで「HDD A」の中身を「HDD B」に丸ごとコピーできる**点です。 寝る前にボタンを押しておけば、朝には完璧なバックアップが完成しています。 これぞ最強の時短バックアップ術です。

4. 「クラウド」はプロジェクトファイル専用にせよ

「全部クラウド(Googleドライブなど)に入れればよくない?」 と思うかもしれませんが、動画素材(数百GB)をクラウドに上げると、アップロードに何時間もかかり、回線を圧迫します。

重い「素材」はHDD、軽い「プロジェクト」はクラウド

賢い使い分けはこうです。 * **動画素材(mp4, mov)**:容量がデカすぎるので**HDD/SSD**へ。 * **プロジェクトファイル(.prproj)**:容量が軽い(数MB)ので**Googleドライブ / Dropbox**へ。 編集ソフトの「プロジェクトファイル」さえクラウドにあれば、万が一HDDが壊れても、素材さえ集め直せば**「編集データ(カットやテロップの情報)」は救出できます**。 これだけでも、被害を最小限に抑えられます。

バージョン履歴で「過去に戻る」

クラウドのもう一つのメリットは**「バージョン履歴」**です。 「間違えて上書き保存しちゃった!」「昨日の状態に戻したい!」 そんな時でも、Googleドライブなら過去のバージョン(履歴)からデータを復元できます。 これはHDDにはできない芸当です。

まとめ

データ管理は、地味ですが**「動画編集者の信用」**そのものです。 「データ消えました」は、プロとして一番カッコ悪いセリフです。
  • 作業は爆速の「SanDisk SSD」で行う。
  • 終わったら「HDD」にコピーして保管(3-2-1ルール)。
  • コスパ重視なら「ドッキングステーション」で裸HDD運用。
  • プロジェクトファイルだけは「クラウド」に自動同期。
HDDは消耗品です。いつか必ず壊れます。 「壊れる前提」で準備をしておくのがプロフェッショナル。 まずは、今PCに入っている大事なデータを、外付けHDDにコピーする作業 から始めてみてください。 そのひと手間が、未来のあなたを救いますよ!
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ひろぼー

ひろぼーと申します!X(旧Twitter)フォロワー6500人超え、動画制作200件超え、動画制作は独学で学びました!多くのクライアントやプロジェクトで培ったスキルと独学ならではの学びと経験からあなたのメッセージを効果的に伝えるコンテンツを提供します!

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