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【エンタメ】YouTubeで一番伸びる「バラエティ動画」の編集術。ツッコミテロップと効果音で「笑い」を生むタイミングの極意

はじめに

「友達と撮った旅行動画を編集してみたけど、なんか盛り上がりに欠ける…淡々としてるんだよね…」
「人気YouTuberみたいに、画面がドカーン!ってなって、面白いテロップを出したいのに、私が作るとパワポの発表会みたいになる…何が違うの?」

もしあなたがそう感じているなら、それは編集のモードが間違っています。
ビジネス系動画が「引き算(情報を整理し、無駄を削る)」の編集なら、エンタメ・バラエティ動画は「足し算(演出で盛る)」の編集です。

ただ喋っているだけの地味なシーンを、爆笑コンテンツに変える魔法。
それが「ツッコミテロップ」「効果音(SE)」です。

しかし、ただ派手にすればいいわけではありません。
そこには、お笑い芸人のコントと同じような「緻密な計算」「間の取り方」が存在します。
編集者が「2人目の演者」として参加し、面白さを増幅させるのです。

本記事では、Premiere Proを使って、あなたの動画を「テレビ番組レベル」に引き上げる「笑いを生む編集テクニック」を実行する動作を、理論と実践の両面から徹底解説します。

1. ビジネス系とエンタメ系、決定的な「リズム」の違い

まず、マインドセットを完全に切り替えましょう。
これまで解説した「ジェットカット(隙間をゼロにする)」をエンタメ動画でそのままやると、大失敗します。

えっ、ジェットカットって最強の時短テクニックじゃなかったの?
エンタメでもテンポよく切った方が、視聴者が飽きなくていいんじゃない?
猫娘

ひろぼー
基本はそうなんだけど、エンタメには**「余韻(よいん)」**が必要なんだ。
例えば、誰かがボケて滑った時。
すぐに次のカットに行ったら「滑ったこと」が伝わらないまま終わっちゃうでしょ?

あー、確かに。「あれ?今ボケた?」で流されちゃうかも。
猫娘

ひろぼー
そう。あえて**「1秒間の沈黙」**を残して、そこに「…(カラスの鳴き声)」や「チーン」って音を入れるから面白いんだよ。
ビジネス系は「情報を詰め込む」のが正義だけど、エンタメ系は**「感情(笑い・驚き・気まずさ)を増幅させる」**のが正義なんだ。
だから、波形がない部分をあえて残す勇気が必要なんだよ。

「3段オチ」を作るカッティング術

プロの編集は、一つのハプニングを3段階で演出します。
これを意識するだけで、構成力が劇的に上がります。

1. **フリ(状況説明)**:
* 「これ絶対に押すなよ!」(普通に見せる。BGMは静かめ)
2. **オチ(ハプニング)**:
* 「押したー!」(派手なSE「デデーン!」とツッコミテロップ)
3. **リアクション(余韻)**:
* 「…やっちゃった」(少し間を空けて、顔のアップやリプレイを入れる。BGMを止める)

初心者はこの「3(リアクション)」を切り落としがちです。
編集者は、演者が面白くした瞬間を、さらに**「擦(こす)って」**美味しく料理するシェフなのです。
素材の味だけで勝負せず、ソース(編集)をたっぷりかけましょう。

2. 笑いを強制する「ツッコミテロップ」のデザイン

バラエティ動画のテロップは、ただの文字起こし(字幕)ではありません。
視聴者に対して**「ここは笑うところですよ!」と指示する看板**です。
教科書通りの「読みやすい文字」ではなく、**「感情が乗った文字」**を作る必要があります。

感情が乗った文字?
フォントとか色を変えるってこと?
猫娘

ひろぼー
その通り。
例えば「激怒している時」に、細い明朝体で文字を出しても迫力ないよね?
逆に「落ち込んでいる時」に、太いゴシック体だと元気良すぎちゃう。
**「感情」と「デザイン」を一致させる**ことが、エンタメ編集の基本だよ。

【保存版】感情別・テロップデザインの鉄則

感情・状況推奨フォント配色と装飾のポイント
ツッコミ
大爆笑
極太ゴシック・ポップ体
(キルゴU、ラノベPOPなど)
赤 × 黄 × 黒(警告色)。
境界線を二重、三重にして強烈なインパクトを出す。
角度を少し斜めにすると勢いが出る。
サイズは画面の横幅いっぱいまで大きく!
悲しい
スベった
細い明朝体・手書き風
(うずらフォントなど)
青 × 紫 × 白(寒色系)。
境界線は細く。
キーフレームで「ゆらゆら」揺らすアニメーションをつけるとベスト。
サイズは控えめに。
心の声
補足情報
丸ゴシック
(マメロン、源柔ゴシック)
緑 × 白
カッコ()や吹き出しをつける。
画面の端っこに小さく出す。
あくまで「ささやき」なので主張しすぎない。

Adobe Fontsで使える「神フォント」3選

Premiere Proユーザーなら、追加料金なしで使えるAdobe Fontsを使わない手はありません。
特にバラエティ動画におすすめなのが、以下の3つです。

1. **AB-キリギリス**:
* テレビ番組でも多用される、ポップで極太な文字。楽しさを表現するのに最適。
2. **VDL ロゴG**:
* YouTuber御用達。読みやすさと面白さを両立した万能デザインフォント。
3. **TA-方眼K500**:
* カクカクしていて、デジタルなツッコミや、真顔でボケる時に最適。

これらをアクティベートしておくだけで、テロップのクオリティが劇的に上がります。
デフォルトの「MSゴシック」からは今すぐ卒業しましょう。

【合わせて読みたい!「なんか素人っぽい…」から卒業!プロが教える「読まれるテロップ」と「見やすい配色」3つのルール】

Contents1 はじめに2 1. 動画の印象は「フォント」で9割決まる2.1 「ゴシック体」と「明朝体」の使い分け2.2 脱・デフォルト!フリーフォントを導入しよう2.3 プロの隠し味「カーニング ...

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3. 笑いの9割は「効果音(SE)」で決まる

これが一番重要です。
面白い動画とつまらない動画の最大の差は、**「SE(サウンドエフェクト)の量とタイミング」**です。
テレビのバラエティ番組を見てください。ほぼ3秒に1回は何か音が鳴っています。

音だけでそんなに変わる?
テロップが出てれば意味は分かるし、音を入れるの面倒くさいよ…。
猫娘

ひろぼー
猫娘、ホラー映画をミュートで見たことある?全然怖くないでしょ?
お笑いも一緒なんだ。「ここが笑うところですよ!」っていう合図(トリガー)として、音が必要なんだよ。
テロップが出るタイミングと、音が鳴るタイミングが**0.1秒でもズレたら、面白さは半減**するよ。

必ず入れるべき「三種の神器」SE

日本のYouTuberの9割が使っていると言っても過言ではない、定番サイト「効果音ラボ」などで、これだけはダウンロードしておきましょう。

1. **衝撃音(演出・アニメ)**
* **「デデーン!」「バーン!」**:強いツッコミ、オチ、画面が切り替わる時。
2. **気の抜けた音(演出・アニメ)**
* **「間の抜けた紐」「チーン…」**:失敗した時、滑った時、虚無感。
3. **決定音・注目音(システム音)**
* **「キラッ」「ポンッ」「パッ」**:普通のテロップが出る時、ポイントを紹介する時。

初心者はテロップを出す時に音を入れ忘れます。
**「テロップとSEはセット」**。これを絶対のルールにしてください。
文字が出るのと同時に「ポンッ」と鳴るだけで、視聴者の脳に「画面を見ろ(読め)」という信号を送ることができます。

BGMを「あえて止める」テクニック

ずっとBGMを流しっぱなしにしていませんか?
重要なツッコミや、気まずい瞬間に、**BGMをプツッと切ってみてください**。
この「急な静寂」が緊張感を生み、その後の笑いを爆発させます。
音を足すだけでなく、引くことも重要な演出です。

4. 画面を揺らせ!「シェイク」と「集中線」

激しいツッコミを入れる時、文字と音だけじゃ足りません。
**「画面全体」**を揺らしましょう。
視聴者に物理的な衝撃(シェイク)を与えることで、笑いのインパクトを視覚的に強めます。

【エフェクト】トランスフォームで揺らす手順

Premiere Proの標準エフェクト「トランスフォーム」を使えば、激しい揺れが作れます。

1. 調整レイヤーを作成し、揺らしたい瞬間(約5〜10フレーム)の上に置く。
2. エフェクト**「トランスフォーム」**を適用。
3. 「位置」にキーフレームを打ち、1フレームごとに数値をランダムに変える。
* 例:960(初期値) → 980 → 940 → 970 → 960
4. **【最重要】「シャッター角度」を180〜360にする**。
* これをやらないと、ただカクカク動くだけです。
* 数値を上げると「モーションブラー(残像)」がつき、スピード感のあるリアルな揺れになります。

これと一緒に「ドーン!」というSEを入れれば、プロ顔負けのツッコミ演出の完成です。

マンガ表現「集中線」の活用

「ここぞ!」という決め台詞や、変な顔をした時には、マンガのような**「集中線」**の素材を重ねましょう。
黒い背景の素材を使う場合、描画モードを**「スクリーン」**にするだけで、黒が透けて綺麗に合成できます。

イラストACニコニ・コモンズで「集中線 動画素材」と検索すれば、動く素材がたくさん手に入ります。
これも「フリー素材」フォルダにストックしておくべき必須アイテムです。

5. 色調補正で「オチ」をつける

最後に、もっと簡単な演出を紹介します。
**「色を抜く」**ことです。

一瞬で「ガーン…」を表現する

誰かが失敗したり、悲しいことを言ったりした瞬間に、画面を**「白黒(モノクロ)」**にします。

1. 調整レイヤーを置く。
2. Lumetriカラーの「彩度」を**0**にする。
3. BGMを止めるか、悲しいピアノの音に変える。

このベタな演出こそが、視聴者にとって一番わかりやすい「オチ」になります。
「わかりやすさ」はエンタメにおいて最強の武器です。
凝った編集をする前に、まずはこの王道パターンを使いこなしましょう。

まとめ:編集者は「2人目の演者」である

エンタメ動画の編集は、ただ素材を繋ぐ作業ではありません。
演者のボケに対して、テロップでツッコミを入れ、SEで笑いを足し、間を作る。
つまり、**編集者自身が「相方」として漫才に参加している**のと同じです。

  • ビジネス系とは違う「間(余韻)」をあえて残す
  • テロップは感情に合わせて「フォント」と「色」を変える
  • 文字と同時に必ず「SE」を鳴らす(0.1秒もズラさない)
  • ここぞという時は画面を「揺らす」&「白黒」にする

「この素材、つまらないな…」と嘆く前に、編集の力でどこまで面白くできるか挑戦してみてください。
あなたのツッコミ一つで、死にかけていた素材が「神回」に化けることだってあるのです。

さあ、今すぐPremiere Proを開いて、一番面白いシーンに「デデーン!」という音を入れて、テロップを赤くする動作 から始めてみましょう。
プレビューを見て、編集している自分自身が笑ってしまったら、その動画は間違いなく伸びますよ!

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ひろぼー

ひろぼーと申します!X(旧Twitter)フォロワー6500人超え、動画制作200件超え、動画制作は独学で学びました!多くのクライアントやプロジェクトで培ったスキルと独学ならではの学びと経験からあなたのメッセージを効果的に伝えるコンテンツを提供します!

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