動画編集テクニック

【Premiere Pro】「ただの歩行動画」がMVになる。『スピードランプ(緩急)』の極意と、カクつかせない「ベジェ曲線」の調整法

はじめに

「ひろぼー、見て見て!
こないだの記事を読んで、iPhoneで『60fps』の滑らかな動画を撮ってきたよ!
でも、編集ソフトで並べてみたんだけど…なんか『ただの記録映像』って感じなんだよね。
YouTubeで見るみたいな、もっとこう『グイン!』ってなって『フワァ…』ってなる、あのカッコいい感じはどうやるの?
やっぱり高いプラグインが必要?」

猫娘、おかえり!撮影お疲れ様。
その「グイン!フワァ…」の正体、それは「スピードランプ(速度の緩急)」というテクニックだよ。

プラグインなんて必要ありません。
Premiere Proに標準搭載されている機能だけで、誰でも「時を操る魔術師」になれます。

初心者の動画が退屈な最大の理由は、「最初から最後まで、ずっと同じ速度(等速)」だからです。
人間の脳は「変化」がないと3秒で飽きます。

本記事では、ただの歩いている動画を一瞬でミュージックビデオ(MV)に変える、「スピードランプの極意」と、初心者が陥りがちな「カクカク問題」の解決法を伝授します。

1. なぜ「等速」だと素人っぽくなるのか?

プロの映像を見てみてください。
「歩き出しは早く、振り向いた瞬間だけスロー」のように、常に速度が変化しています。
これを**「緩急(コントラスト)」**と言います。

「見せ場」をスローにする

* **どうでもいい移動シーン**:**300%(3倍速)**で飛ばす。
* **髪がなびく瞬間・笑顔の瞬間**:**50%(スロー)**でじっくり見せる。

このメリハリがあるから、視聴者は飽きずに見続けられるのです。
これを実現するのが、Premiere Proの**「タイムリマップ」**という機能です。

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2. 3ステップで完成!スピードランプのやり方

「右クリック→速度・デュレーション」で変更してはいけません。あれはクリップ全体の速度が変わってしまいます。
**「クリップの途中で速度を変える」**ための正しい手順はこれです。

STEP 1:クリップの高さを広げて「ラバーバンド」を出す

1. タイムライン上のクリップ(動画素材)の境界線をドラッグして、**縦幅を広げます**(これ重要!)。
2. クリップ左上の**「fx」**と書かれた小さなアイコンを右クリック。
3. **「タイムリマップ」** > **「速度」** を選択します。
4. クリップの真ん中に「横線(ラバーバンド)」が出てきます。これが現在の速度(100%)です。

STEP 2:キーフレームを打つ

1. 「ここから速度を変えたい!」という場所(例:振り向く直前)に再生ヘッドを合わせます。
2. **「Ctrl(MacはCommand)」キーを押しながら**、ラバーバンド上の線をクリックします。
3. キーフレーム(点)が打たれます。

STEP 3:線を上下させて速度を変える

1. キーフレームより右側の線をつかんで、上にドラッグしてみましょう。
2. 「200%…300%」と速度が上がり、クリップが短くなります。
3. 逆に下に下げればスローになります。

これで「前半は普通、後半は倍速」の動画ができました。
…でも、これだと**「急に切り替わりすぎてガクッとなる」**はずです。

3. プロの仕上がりになる「ベジェ曲線」の魔法

ここからが本番です。
「カクッ」とした切り替えを、**「ヌルっ」とした気持ちいい変化**に変えます。

キーフレームを「広げる」

先ほど打ったキーフレーム(点)を、マウスで横にドラッグして**左右に広げて**みてください。
すると、急な階段だった速度変化が、**「なだらかな坂道」**に変わります。
これで、徐々に加速し、徐々に減速するようになります。

ハンドルを回して「S字」を作る

広げた坂道の真ん中に、小さな棒(ハンドル)が出てきます。
これをクリックして回すと、直線の坂道が、**「S字カーブ(ベジェ曲線)」**になります。
このカーブが滑らかであればあるほど、プロっぽい「エモい緩急」になります。

うわぁ!本当だ!
カクカクしてたのが、「ヌル〜ン」って加速するようになった!
これこれ!私が見たかったのはこれだよ!
猫娘

ひろぼー
でしょ?
この「坂道の角度」にこだわるのが、編集者の腕の見せ所なんだ。
音楽の「ドーン!」ってビートに合わせて、この坂道の頂点が来るように調整すると最高に気持ちいいよ。

4. スローにしたらカクカクする?「フレーム補間」の罠

「スローにしたら、パラパラ漫画みたいにカクカクしちゃった…」
これは、元の動画のフレーム数(コマ数)が足りない時に起こります。
でも、諦めないでください。AIが擬似的に滑らかにしてくれる機能があります。

救世主「オプティカルフロー」

1. タイムライン上のクリップを右クリック。
2. **「時間補間法」** > **「オプティカルフロー」** を選択。
3. これだけでは適用されないので、最後にメニューの「シーケンス」>**「インからアウトをレンダリング」**を実行してください。

Premiere Proが「コマとコマの間の絵」を勝手に作って、滑らかなスローにしてくれます。
(※ただし、動きが激しすぎると映像がグニャグニャになるので注意!)

まとめ

「ただの素材」を「作品」に変えるのは、カメラの性能ではありません。
**「時間のコントロール(編集)」**です。

  • クリップの「fxバッジ」からタイムリマップを起動する。
  • キーフレームを広げて「滑らかな坂道」を作る。
  • スローでカクついたら「オプティカルフロー」を試す。

このスピードランプを使いこなせば、旅行のVlogも、企業のPR動画も、一気にクオリティが跳ね上がります。
さあ、今すぐ手持ちの動画素材を開いて、「時間を操る練習」を始めてみましょう!

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ひろぼー

ひろぼーと申します!X(旧Twitter)フォロワー6500人超え、動画制作200件超え、動画制作は独学で学びました!多くのクライアントやプロジェクトで培ったスキルと独学ならではの学びと経験からあなたのメッセージを効果的に伝えるコンテンツを提供します!

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